ビジネスパーソンをサポートする「ビタミンD」の健康効果

毎日忙しく仕事をする人にとっては、心身両面のケアが必須です。そんなビジネスパーソンにおすすめしたい栄養素として最近注目されているのが、魚介類やキノコに多く含まれるビタミンDです。ビタミンDはダイエットをサポートしてくれるだけでなく、ガンや骨粗しょう症などの病気の予防にも有効だとされているのです。

京大研究で発見されたビタミンDの力とは

過度の脂質はメタボリックシンドロームやガンなど、さまざまな病気につながりかねません。少しでも気をつけようと、食事制限や運動に励んでいる人も多いでしょう。

そんな人におすすめしたいのが、ビタミンDを積極的にとることです。

2017年、京都大学の研究チーム「iCeMS(アイセムス)」によって、もともと体内にあるビタミンDが体内の脂質量を抑えるメカニズムを発見されました。

研究チームは、脂質が細胞内部で作られる際、司令塔になるタンパク質SREBPに焦点をあてました。269種の脂質化合物をスクリーニングした結果、ビタミンDがSREBPの働きを抑制することを発見したのです。今後、メタボリックシンドロームやガンの予防できるビタミンDの生成など、活躍が期待されています。

この成果は日経新聞をはじめとする全国紙やテレビ番組、2017年1月にはアメリカの科学雑誌『Cell Chemical Biology』でも公開されました。

ビタミンDを多く含む食材と効果的な食べ方

ビタミンDが豊富な食品には、魚介類やキノコ類、卵(とくに卵黄)などがあげられます。なかでも塩サケ100グラム中には約20ミリグラム、シラス干し100グラムには40ミリグラムほどのビタミンDが含まれています。

キノコ類ではキクラゲやシメジなどに多く含まれています。干しシイタケもビタミンDが豊富ですが、機械で乾燥させたものは含有量が少し減ってしまいます。天日干しのものを選ぶか、生シイタケを購入して調理前に1時間ほど紫外線にあて、自分で手作りするのがおすすめです。

ビタミンDには脂質量を抑える働きの他、カルシウムの吸収を助ける働きもあります。また、納豆や青菜に含まれるビタミンKも、血行を促進してカルシウムを骨にしっかりと届けます。サケと牛乳をたっぷり使ったクリームシチューなどでビタミンDとカルシウムを一緒にとると、骨粗しょう症予防にも効果的です。

他にもある、ビタミンDのうれしい働き

ビタミンDには他にもビジネスパーソンにうれしい働きがたくさんあります。アメリカ・ケンタッキー大学の研究チームによると、半年の間ビタミンDを投与し続けたマウスは、投与しなかったマウスに比べて、効率よく迷路を脱出できたのだそうです。このことから、ビタミンDが脳の機能を向上させる可能性があると考えられています。

年齢を重ねても第一線で仕事を続けるには、若々しい脳を保つことが大切です。先に紹介した脂質抑制やカルシウム吸収促進の働きと合わせると、ビタミンDは心身両面をサポートしてくれるビジネスパーソン必須の栄養素といえるでしょう。

ビタミンDは食材から取り入れる他に、皮膚表面のコレステロールに紫外線が当たることで生成されるともいわれています。研究チームによると、1日に10~15分の日光浴がよいのだそうです。晴れた日には通勤時間や休憩時間を利用して、日に当たってみるのもいいかもしれません。