つらい「夏バテ」基礎知識!  効果的な予防策と気をつけたい生活習慣について

夏バテは、夏の暑さによる自律神経の乱れから起こる体調不良でよく耳にします。しかし、「多少の夏バテくらい」と気にしないでいると、後で大きな症状を抱えることになりかねません。

日常生活による夏バテの要因とは?

日本の夏は高温多湿の特徴があり、体がうまく順応できずに体調不良、倦怠感、食欲不振などを引き起こしやすくなります。この状態を「夏バテ」または「夏負け」「暑気あたり」と呼んでいます。最近では、気候の変動が大きいため、夏の始めでも起こりやすくなっているといわれています。

夏バテの要因として挙げられるものの1つが「エアコン」です。猛暑による高い気温の屋外から、エアコンがよく効き冷えた室内に戻ったとき、その急激な温度差は体力をかなり消耗させてしまいます。そのストレスから自律神経もうまく働かなくなってしまうのです。

2つめの要因は「発汗困難」です。高温多湿の状態が長く続く環境にいると、汗腺が詰まってしまい、体温調節が困難になります。また長い間、直射日光にさらされていると、やはり過剰な発汗を引き起こして、体調不良の原因となります。

3つめの要因が「睡眠不足」です。現代の夏は、夜になっても温度・湿度が下がりにくくなっています。熱帯夜は寝つきが悪く、眠りが浅くなってしまい、睡眠不足に陥ってしまうのです。睡眠による疲労回復ができず、疲れが取れない状態が続いてしまいます。

夏バテは、長期の体調不良や夏風邪などの疾患進行を引き起こす可能性があるため、さらに体力の減少につながるような悪循環を繰り返してしまうかもしれません。そのため、早期の予防や対処が欠かせないのです。

夏バテ予防に効果的な栄養素「ビタミンB1」を多く含む食材3選

夏バテ予防に有効な栄養素として挙げられる代表的な栄養素が「ビタミンB1」です。ビタミンB1は、麺類やご飯などの糖質をエネルギーに変換する働きがあります。逆にビタミンB1が不足すると、エネルギーが増えないどころか疲労物質の乳酸が溜まってしまうのです。

ビタミンB1を多く含む食材の1つに納豆があります。納豆にはビタミンB1の他、ビタミンB2、たんぱく質など、体を形づくるうえで重要な栄養が多く含まれています。納豆と同じように、大豆が原料となる豆腐もビタミンB1やたんぱく質が豊富です。

肉類の中では特に豚肉にビタミンB1が多く含まれています。その中でも、豚のヒレ肉やもも肉が特におすすめです。納豆や豆腐もそうですが、夏バテのときにはニンニク、ネギ、玉ネギなどと一緒に食べると効果的です。

その他、日本古来の夏バテ対策として「甘酒」があります。甘酒は、ビタミンB1、ビタミンB2、乳酸菌などを多く含んでいます。夏バテにより食欲がなくなったときに、“飲む栄養補給”として取り入れると便利です。特におすすめなのが、米麹から作られた甘酒です。

夏バテに悩まされたくない! 事前に生活習慣をチェックしておこう

夏バテは生活習慣の変化や乱れが原因となる場合もあります。日常生活をもう一度見直し、つらい夏バテにかかってしまわないように注意しておきたいところです。夏バテを引き起こす生活習慣に、食欲不振を招くような「食生活」が原因となっている場合があります。食欲が減ってしまいがちな夏は、量よりもビタミンB1などの栄養素が入っているような、“質”を重視した食事を摂るようにしましょう。

また、室内外の温度差も、体への負担を大きくしてしまいます。温度差が、なるべく5℃以上にならないような温度調節が必要です。自分でエアコンの温度を調節できない状況であれば、直接エアコンの風が当たらないよう座る場所を移動したり、上着を羽織るなど服装の工夫をして体温の調節を行うようにしましょう。

そして夏バテを予防するのに最も適している方法が、「疲れを溜めないこと」です。遅くまで起きていることなく、なるべく早く寝るようにして、その日の疲れはその日のうちに取り除くようにしましょう。

できるだけ良い睡眠を得るためには、就寝30分~1時間前くらいにぬるめのお風呂にゆっくりとつかると効果的です。また暑苦しくて眠れないときは、頭部周辺を氷枕などで冷やすと早めに寝付くことができ、より一層深い眠りを得ることができます。