第9回「正しい食事の形」とは?(実践編)(後編)

竹並恵里 博士
東京大学社会連携講座 特任研究員
博士(学術)
管理栄養士
健康運動指導士
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「正しい食事の形」とは?(実践編)(前編)の続き……

危険な組み合わせを避けるためにも …


「食事の基本の形・食品の分類」の活用により、このように「足りないものを足せる」ことで「良い習慣」の形成になるだけではなく、「危険な組み合わせを避ける」ことで「悪い習慣」の削減にもつながります。

健康への効果としては、もしかしたら後者の方が大きいかもしれません。

例えば、外食でよくある組み合わせですが「ラーメン+チャーハン」「そば+かやくご飯」などの例。これは「主食+主食」の組み合わせです。

このような分かりやすい例のほかにも、例えば「ごはん+ポテトサラダ」の組み合わせも要注意です。ジャガイモは「主食」に該当する食品なので、「主食+主食」の組み合わせになってしまいます。同様の例としてはマカロニサラダ(マカロニが主食に該当)もありますね。

実は気づかぬうちに、このような「ダブル主食」に(さらには「トリプル主食」にも)なってしまっているケースが世の中には多くあるのです。

「主食」はエネルギー源。自身が使うエネルギー量(消費エネルギー量)よりも摂取エネルギー量が多くなることが、余分なエネルギーを生み、これが脂肪として体に蓄えられ肥満につながります。

アスリートなどでない限り、基本、「主食」は一食に一品までと考えておくと健康管理にはよいでしょう。「食事の基本の形・食品の分類」の活用で、このように健康上危険な組み合わせを避けることができれば、それは間違いなく大きな効果を生み出すはずです。

食事の内容を一気にガラッと変えることは、ハードルが高い上に長続きしません。食事は生涯続く行為なので、変化が「習慣化」しなければ本当の意味で体を変えることはできません。時間がかかっても良いのです。無理のない範囲でできるところから少しずつ変えていき、「悪い習慣を減らす」ことと「良い習慣を増やす」こと、両方が大切になります。

食事の基本の形を知り、食品の分類と確認を実践することは、どちらにも間違いなく役立つ知識となり、皆さんの健康づくりの土台形成に大きな力となるはずです。