第13回 筋育栄養学の基礎知識:栄養素の働きと3大栄養素について(前編)

竹並恵里 博士
東京大学社会連携講座 特任研究員
博士(学術)
管理栄養士
健康運動指導士
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「筋育栄養学」と銘打っているこちらの教室ですが、これまではあえて「栄養素」には触れず、「食品」ベースでお話を進めてきました。

日々の生活では「食品」の選択こそが重要になるからです。しかし「栄養素」について基本の知識を持つことで、選択の幅はさらに広がります。

今回は、栄養素に関して最初に知っておいてほしい基礎知識をご紹介します。

栄養素と3つの働き


数多くあるように思える栄養素ですが、基本となるものは、いわゆる5大栄養素である「糖質・脂質・タンパク質・ミネラル・ビタミン」第6の栄養素とされる「食物繊維」です。

これら栄養素の働きは、「食事の役割」で紹介した「エネルギー源」、「体づくりの材料」、「コンディショニング」の3つにまとめて考えることができます。まずはその関係をまとめてみましょう。

<基本の栄養素とその働き>

第8回目の講義で、食事の基本の形となる「主食・主菜・副菜」の役割を紹介しましたが、これは、主食・主菜・副菜を構成している食品群の栄養学的特徴によるものとなります。

つまり、「主食」は「糖質」を多く含む食品群からなるため「エネルギー源」として、「主菜」は「タンパク質(・脂質)」を多く含む食品群からなるため「体づくりの材料」として、「副菜」は「食物繊維・ビタミン・ミネラル」を多く含む食品群からなるため「コンディショニング」として働く、というわけです。エネルギー源になる栄養素は3大栄養素とされる「糖質・脂質・タンパク質」に限定されます。

したがって、これら栄養素をほとんど含まない副菜は低カロリーとなり、副菜を充実させることで、カロリーは低くても満足度の高い食事にすることができます。日々の生活で必要となるのは「食品の分類・選択」ですが、栄養素のことまで知っているとその理解は深まり、応用も効くようになります。

<食事の基本の形:栄養素追加版>

3大栄養素の基本情報


今後はこちらの教室でも、様々なテーマを深堀りするため栄養素にも触れながらお話をしていきます。そこで次はその予備知識として、3大栄養素に関する基本情報を紹介しておきましょう。

続き……第13回 筋育栄養学の基礎知識:栄養素の働きと3大栄養素について(後編)