1回たった30秒! デスクでできる「手のひら整体」って?

肩や腰が凝ってつらくても、自分でマッサージをするのは難しいものです。力任せに指圧をすれば、もみ返しの原因にもなります。プロと違って力の入れ加減も分からないので、かえって肩が凝ってしまうこともあるかもしれません。

しかし、刺激するのが手のひらとなれば話は別です。仕事や休憩時間にでも気軽にマッサージできますし、素人でも力を入れやすく、もみ返しが起こりにくい部位でもあります。この利点を生かしたセルフ整体法が「手のひら整体」です。

実は手のひらは、体の各部に影響を及ぼす反射区が多数集まっている場所です。そのため、不調の起こっている部分に対応する箇所を刺激すれば、その部分に効果的にアプローチすることができるというわけなのです。

なぜ手のひらへの刺激が全身の不調に効くのか?


手のひらへの刺激が全身の不調に効果的な理由は、手のひら自体のつくりにもあります。

手や指は複数の骨からなっていますが、手首の部分には舟状骨(しゅうじょうこつ)、豆上骨(とうじょうこつ)という、全身のバランスをつかさどる骨があります。「手のひら整体」ではこの部分をしっかりと刺激できるので、効率よくボディメンテナンスを行うことができるのです。

手のひらは肩や腰と違って凝ったり痛んだりすることはありませんが、押しているとしこりがあったり、ほかの部分よりも硬い部位があることに気づくと思います。それは対応する部位に不調が起きているというサインです。

首の痛みに効く「手のひら整体」の手順


「手のひら整体」を始める前に、まずは不調がある部分の状態をチェックしてみましょう。ここでは、首の痛みがある人を想定してご紹介します。

まず背筋を伸ばしてイスに座り、首を左右にひねってみます。ひねりづらさや首筋の張り、硬さに左右差がないかチェックしましょう。

次にそのままの姿勢であごを上げ、頭を左右に傾けてみます。同じく首筋の張りや硬さに左右差がないか、チェックしてみましょう。

チェックが終わったら、いよいよ「手のひら整体」を始めます。手のひらには13の反射区があるのですが、首に対応するのは下図の赤線の部分です。そこで、親指を使ってこの部分を刺激していきます。事前チェックで右のほうに張りや硬さがあった人は右手、反対に左のほうにあったという人は左手を刺激します。

まずは手首の付け根を、指圧したい手と反対側の手の親指の腹を使って指圧します。親指にグッと痛気持ちいいくらいに力を入れつつ、指圧される側の腕をずらすように左右に動かしましょう。

十分に刺激できたらラインに沿って指先側に親指を移動させ、またその部分を刺激します。これをくり返して、ライン全体を指圧しましょう。

1回30秒で体も心も元気で健康な状態に


ひと通り指圧が終わったら、事前に行ったチェックをもう一度してみましょう。以前に感じていた首筋の張りや硬さがやわらいだり、首をひねりやすくなったりという効果を感じられると思います。これは、反射区の刺激によって首のバランスが整ったということです。

指圧をよりスムーズにするには、あらかじめ両手にハンドクリームジェルをたっぷり塗っておくのがよいでしょう。指圧にかける時間は、1回につき30秒程度で十分です。

「手のひら整体」は首だけでなく、全身に対応しています。不調を感じた部分に応じて刺激する部位を変え、定期的に続けてみましょう。続けるうちに体が本来持つ自然治癒力が引き出され、体も心も元気な状態に近づくはずです。

「手のひら整体」についてもっと知りたい人に
『1回たった30秒!手のひらを押すだけで痛みが消える!』(熊谷剛著・現代書林)